準高等遊民生活、またはポリグロット目指して多言語学習する日々

めいぼうじんの弟が語学(英語・韓国語・中国語・ロシア語)習得したりギター・エフェクターの製作したりちゃんと真面目に働いたりするブログ

私家版・現代『英語上達完全マップ』を考える Ver. 140727

英語上達完全マップの現状確認

 英語学習をしている人たちの一部では『今売れている・使われている教材』で学ぶ英語上達完全マップが欲しいと思われている方々も多いはず。

 シリウス親子を、目玉が飛び出るまで出品者を殴りまくりたくなる値段でヤフオクAmazonに出品してる人たちもいますものね。

 

 話は変わりまして。私も数年前に購入したEDIROLUA-4FXを機材整理のためにヤフオクへ出品したのです。ニコニコ動画wikiで「ニコ生で使える」とか教えるサイトがコンテンツをアップデートしないので、後継機が出たにも関わらずUA-4FXが欲しいと思うユーザーが一定数いるみたいなんですね。

 そのせいでプレミア付いちゃってて、箱なし付属品なしなのに購入時とあまり変わらない値段で売れてしまいました。ちょっと罪悪感を覚えます。

 

 

 閑話休題

 『不朽の名作』と呼ばれるものが存在しているのは誰もが認めることでしょう。その上で、忙しい現代人に高効率でエッセンスを抽出してくれる本というものが望まれるのは当然のこと。まぁ、効率良くしたところで、結局時間を掛けなきゃ語学力は向上しないんですけどね。

 英語上達完全マップが目指したものに出来るだけ近づけるように、当時はまだ出版されていなかった本も含めて評価・再評価していく必要と需要があると信じています。

 俺自身、TOEICは2006年に1回目受験で575点、2007年に2回目受験で600点出したのが最高で、その後大学を二年間休学してからは一度も受験していません。ここで紹介する本は今自分が実際に購入してやっている本、第一線で使う学習環境に一番近い本棚に並ぶモノの紹介が中心で、その他評判が良い本を紹介する形になっています。

 ご意見ご批判、本のご紹介などあれば幸いです。

 

今求められている『新・英語上達完全マップ』

0.『英語上達完全マップ』を始める前に

 英語上達完全マップでは紹介されていない《発音》も、学習初期の段階から取り入れることが必須という声は多いです。完全マップの目指す場所は、TOEICで高得点を穫れるだけの日本語話者ではなく、TOEICで高得点『も』穫れるイングリッシュスピーカーです。自分で発音できない音は、自分が聞き取れない音でもあります。発音の勉強は学習初期においてもっと重要視されるべき学習法なのです。

 私が推薦する本は以下の3冊+1。どれでも1冊を何度もやり込むことで、発音が自分の血となり肉となることを実感できるでしょう。

 1.英語耳(購入済)

 音源を聴きながら 口に出したり歌ったりすることで、最終的に英語の発音が綺麗になりカタカナ発音から脱却できます。

 大学時代に複数の講師から留学経験があるだろうと質問されましたが、英語圏に住んだことは一度もありません。講師の反応を見るに、癖のない綺麗なアメリカ発音ができるようになる一番の近道ではないでしょうか。

2.超低速メソッド 英語発音トレーニング(購入済)

  今見たらフランス語版も出てると知った。

 英語を遅く、しかしリエゾンなどはそのままに発音したらどうなるのだ。という企画を形にしたような本。購入したらCD付いてくるけど、実は無料で出版社から音声ファイルをダウンロードできる

 英語学習を再開するに当たり、英語耳を再びやるよりも多角的に攻めていけないかと考えて買った。でも最近はフォニックス系の本買えば良かったかなと思っていたり。 

3.CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK

 そのフォニックス系で評判が良いもの。

 フォニックスとはアルファベットそれぞれの読み方(「えー」「びー」「しー」「でぃー」)だけでなく、フォニックスによる読み方(「あ」「ぶ」「く」「どぅ」)を用いて字面から読み方を判断する手法。

 初見でも読める単語が増えるというのは、学習コスト低下に貢献してくれます。

番外.イギリス英語でしゃべりたい! UK発音パーフェクトガイド(購入済)

 基本的に日本人が習ってきた英語はアメリカ英語中心のはずです。しかし最近は英会話教室などで東南アジア系英語やオーストラリア訛りにも触れる経験が増えてきました。

 そんな状況でなぜイギリス英語、それもRP(容認発音)なのかと言うと、単純に「聴いてる側が勝手に知的人物だと思ってくれる」「カッコイイと思われやすい」というミーハーな理由だったり。

 あとは単純にTOEICでも出題される発音だから、以上の理由はありません。カッコつける、これ大事。モチベーションに関わるからね。

 

1.中学英語で英語の初期回路を作る

 発音が整ったところで、初めて英語学習のスタートラインに立てました。

 この段階初期で中心となる学習は《短文暗唱=瞬間英作文》と《中学英文法の総さらい》そして《音読パッケージ》の三本柱。更に後半の《英文解釈》へと繋いでいきます。

 

 この内、《瞬間英作文》に関してトップクラスの知名度を持つ森沢洋介先生著述の「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」シリーズがiOSAndroidで買えるので買っちゃいましょう。私はiOS版を利用しています。

 そして即『おかわり』をアプリ内課金で買いましょう。就学年度・文法項目別に依らない、シャッフルされた形で出題される短文暗唱トレーニングマシンの完成です。

 

 次に中学英文法の確認。オススメ順に。 

1. Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル(個別紹介ページへ

 Kindleで買うと恐ろしく安いです。この前970円くらいだったのが、この記事書いてる現在700円です。

 別冊解答本の参照方法が謎だったので、私は紙のドリルを購入しました。定価税込1836円です。

 Ladder SeriesやPenguin Booksシリーズも安くて大量に持ち運べるし、後々の多読時期を考えると、英語学習にKindleみたいな電子ブックが必要不可欠になる時代もいつか来るのかな。なんて思います。

 1レッスン終えたら、次のレッスンの問題を解く前に前レッスンの復習を出題してくれる。解説も平易で、ほぼ全ての文章でSVOCM取って何構文で作られたかが分かりやすい作りになっている。問題解くことだけに集中せずに、解説にもちゃんと目を通せばこれ1冊で基礎文法力は完成できると確信しています。

2. 安河内哲也の7日間で「中学3年間の英語」復習講義スーパーCD付き

 俺が中学英語の復習に使っていた『大学受験生のための中学英語一週間スピードマスター (大学合格ドリームチーム選書) 』はもう絶版になってるのな(´・ω・`)

 安河内先生は特に劣等生だった人ほど評価が高く、熱意と勢いで受講生を盛り上げ、『難しく考えなくても英語はできるんだよ』と教えてくださる英語不得意者達の神、その一柱なのは確実。

  前作(絶版になった方)は分量的に7日でやるのはハイペース過ぎたんだけど、こっちの方は中身を確認していないけど、レビュー見る限りはそこまで忙しくなさそう。

 

3.新TOEICテスト中学英文法で600点!

 最近評判を良く聴く「中学英文法が如何に大切な要素なのかが体感できる」本。TOEICのスコアは大卒時で450点とどこかで聞いたので、きっと世の中の学生はほとんど英語を勉強しないのだろうね。

 ざっと本屋で立ち読みしたけど、TOEICが今すぐ必要だから効率よくスコアを上げたい、と本気で思っている人なら第一選択肢になれるはず。

 

 

 音読パッケージについても森沢先生のみるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)をオススメ……したいんだけどChapter1のセンテンスが難易度高いと評判なので、Chap.1を無視して他の部分をサイクル回しするのが良さ気。

 その他、『英会話・ぜったい・音読』シリーズが使ってみたくてウズウズしている。

 音読パッケージに使う本は、次のレベルで使う本も購入して精読しておきたいところ。

 

 精読に必要な力が足りないと感じるなら、大学受験用参考書を用意して文構造を取りながら読解力を高めることが必須になってきます。『完全マップ』ではサラッと流した解説しかありませんね。

  私は伊藤和夫先生の『英文解釈教室』シリーズと『ビジュアル英文解釈』1・2に浪人時代とてもお世話になったので、この5冊を軸足に置いています。テクニカルタームさえ押さえておけば英語論文もほぼ辞書なしで読めたのは『英文解釈教室』のおかげでした。

 (大学受験レベルと比べると)難しすぎるだの訳し方がムカつくだの英語教育界隈からボロクソにネガティブキャンペーン張られてますが、多くの批判を集めつつも、多くの受験生を自信付けさせ志望校合格をさせてきた本は、大学受験レベルでの英文解釈する教材の第1選択肢として間違いないと思います。絶賛されてるだけの本は誰も弱点を見つけられるほど読み込めていないってことだからね。

 

 英文解釈で採用する教材は、順番に

1.英文解釈教室 入門編(購入済)

       ↓

2.ビジュアル英文解釈 Part1(購入済)

       ↓

3.英文解釈教室 基礎編

       ↓

4.ビジュアル英文解釈 Part2

       ↓

5. 英文解釈教室 改訂版

を読み込んでいこうと考えてます。

 音読パッケージ用にCDも欲しいなら、桐原の『英文解釈の技術』シリーズを使う手もあります。(全冊購入済→妹にあげた)

 

 

 同時に語彙を増やしたいと言うなら、CDも付いてるし速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4 を《音読パッケージ》用に使ってもいいかも知れない。

 でも、英語が少しでも苦手だと思っているなら、絶対に実りが小さいから避けたほうが無難。速読速聴・英単語は、あれは英語ができる人のために作られた本だよ。使っている単語が2割以上分からないなら文章読んでも仕方ない段階だから避けた方が無難。単語を覚えながら精読するのが理想だけど、全く意味が取れない文章を読んでも実りは少ない。と、高校時代の英語ができない俺は密かにそう思ってました。

 

2.英語回路教科トレーニングの継続と文法力・読解力の完成

 この段階に至る頃には瞬間英作文も軽々できるようになっていることでしょう。シャッフルトレーニングでワンテーマに沿って暗唱していた自分にさよならです。

  音読パッケージは前段階で使っていたもののひとつ上に挑戦しましょう。

 

 この段階で重要なのは文法力の完成だと『完全マップ』では言及されています。大学受験レベルの文法本を2冊完成させましょう。

 ここで『完全マップ』ではシリウス親 シリウス子 を推しているがため、この2冊が廃盤になってからこっち、中古価格が高騰しているのですな。

 確かにシリウスを用いることで効率的かつ効果的な文法勉強が可能になるでしょう。『完全マップ』著者である森沢先生も「一生モノの英文法書」と紹介しているのですから。

 ただ、文法を網羅した勉強ができるなら別にシリウス親子を使う特段の理由なんてありません。無駄な金は別の本に使いましょう。

 俺が薦められて購入したのは

一億人の英文法 ~すべての日本人に贈る「話すため」の英文法~(購入済)

 イメージが脳に直接インプットされていくような感覚が得られて面白い、飽きの来ない教材です。

 これを7~10日掛けて最初から最後まで読み込みましょう。今まで見ていた英語は何だったんだろうと感銘を受けること必至。

  ただし、この教材は「頭から尻尾まで全部通して読み込む」ように作られた本です。途中だけ読んで美味しいところだけパクつく用途には向いていません。索引さえ原著にはなくて、購入者からの声に押されてPDF公開するに至ったらしいです。

 

 次のステップで使いたいのが綿貫先生の

表現のための実践ロイヤル英文法

 なぜ無印ロイヤル英文法ではなくこちらなのか。答えは簡単です。俺が『完全マップ』を通じて得たい力は「英語で考え、英語で会話できるようになる」力だからです。

 TOEICスコアの向上だけを求めるなら、ロイヤル英文法その問題集をやる方が効率高いと思われます。

 網羅性を重視して、フォレストフォレスト用問題集を使うのも全然アリです。問題集でつまづいたら、フォレストの方で詳細を調べながら勉強できて便利です。

 同様にNext Stage 3rd をやり込むのも良いです。

全解説入試頻出英語標準問題1100 を、大学受験時代最後の復習としてこの本を選択した人も多いでしょう。

 ALL IN ONE 、効率良さそうですよね。

 

 さて問題。今俺たちがやるべきことは何でしょう。

「グダグダどの本がいいか迷ってる暇なんて無いんだから、さっさと買って問題を解いて解説読め」です。効率よく勉強の方向性を決めるためにあるのが、上達完全マップの本旨ですからね。

 

3.トレーニング佳境。多読、ボキャビル導入

 ボキャビル自体は、初期の段階なら教科書や問題集などを読み解きながら自然に覚えていく形でも、自分でも驚くぐらい単語を知っていたりします。

 俺はアルクが提唱するSVL12000を踏み台に、自作問題をAnki・Ankidroidに登録して空き時間にちょこちょこ進めています。SVLもいい加減情報が古くなってるんだし、改訂すればいいのにね。

 ただ、この1日あたり何語覚えたら○○のテストに間に合う! みたいな覚え方がなんか嫌いで。1日では覚えられないし、1日休んじゃうと次の負荷が高くなりすぎるか途中で放り出しちゃうから。

百式英単語(購入済)

のやり方で、1週間掛けて100単語を覚えるみたいなゆるい使い方ができて、苦手な単語なんかも管理できるアプリを作りたいと思ってプログラミングの勉強もしています。

 

 多読に関して。まずはKindleを買いましょう。勉強環境が広がります。多読だけ考えるならPaperwhiteが良いかな。アプリも入れられるFireの方は持っていないので、どのようなアプリがあるかは調べていません。

 Kindleを購入する費用はすぐ回収できます。Mr.Evineの英文法書を紹介した時にも書いたけど、電子書籍はリアルブックより安く、頻繁にセールやポイント付与がされています。Ladder seriesやPenguin Booksなんかもよく割引されて販売されています。

 Kindleのメリットはまだまだあります。鞄の空間を低専有し、通勤・通学する時間を勉強に使う人は重い本を何冊も持ち歩いていちいちページをめくる体験から解放されます。

 さらに、購入後直ちにダウンロードできるため、思い立った瞬間が読書タイムになります。これは本が手元に来るまでの時間を破壊し、勉強に対するモチベーション維持コストが低くなる大革命だと個人的に思っております。

 

4.学習の最初期から実践への移行

 ここまで辿り着けば相当な英語力を育んでこれたでしょう。この段階で挑戦したいのが小倉先生の『例解 和文英訳教本』シリーズです。

 赤の文法矯正編→青の公式運用編→黒の長文編(→緑の自由英作文編?)と進めていくらしく。

 短文暗唱の能力を鍛えた力で、カッチリとした英作文を作ることはできるのでしょうか。なんかワクワクしますよね。

 

5.はじまりの終わり

 この一連の流れは、2014年7月現在でも新品が確保できることを念頭に、英語上達完全マップを読み、実際に自分で使ってみたり立ち読みしたりして完成した『この順番で勉強したら英語能力が向上するんじゃね?』リストです。最後まで実行しきった人は1人もいないため、《完全》の検証には程遠いのが現状です。

 しかし、俺自身はこのリストに沿って勉強を進めます。「あっちの本はもっと良いよ!」って言われたら心揺らいじゃうのでしょうけど。そういう本はきっと他の人が紹介してくれるでしょう。

 このサイトで進めている他の言語にも、『英語上達完全マップ』のアップデート作業から得た知見が影響してブラッシュアップしてくれることも望みます。

 

 TOEICで短期間に得点向上させるなど、論より証拠を出していけたらいいな(´・ω・`)できるかな?

 

 がんばってこー。

 

 

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