準高等遊民生活、またはポリグロット目指して多言語学習する日々

めいぼうじんの弟が語学(英語・韓国語・中国語・ロシア語)習得したりギター・エフェクターの製作したりちゃんと真面目に働いたりするブログ

外国語を学ぶということ ~長文を読むということ~

長文読解能力って何が基礎なんだろう

Twitterで、日本で一二を争う私大を目指している学生と何度か会話しました。

で、そこの英語ってことは長文読解力が必須で、彼もその能力を高めるために腐心しているみたいです。

でもね、一口に「長文読解力」と言っても、そこに至るまでの過程でどんな能力を求められているのか。それにはあまり気付いてないように思えたのが残念で堪らんです。

 

文法、文法、そして文法

「受験脳かよw」と今時の人には嘲笑されると思いますけど、予備校の英文読解の講義受けてるときでさえ英文の要素(SVCOM)と節句を意識する必要性を説かれるのです。英文読解の基礎は、英文法があって初めて立脚すると言われてるように感じます。

長文対策講義を受講して読解速度を上げようとしているようですが、足元がフラついてちゃそもそもの一文が読めない。基本的には時間掛けさえすれば理解できるレベルの英文なら、練習、特に音読を中心としたアプローチをキメればいくらでも読解速度の向上を目指せるはず。時間掛けても理解ができないなら、そりゃどこか足りないんですよ。

自身が英語を一番勉強していた大学2~3回生の頃は、”Journal of Economic Perspectives” 程度なら時間掛けずに読めるようになっていたけど、それは大学合格と同時に英文法を中学生レベルからやり直して積み上げていった結果だと我が身を振り返ります。

 

試験には2タイプある

他国語の検定試験が出題する問題には大きく分けて2つある。つまりは語学力が必要なものと、それを前提として国語力があるかを問うもの。

一文一文が読めるということは最低限のスタートラインで、そこから更に頭を使う(一文訳す程度で痺れる頭なら最初から勝負にならない)問題へと発展していく。速読とはつまり意味と意味との連携であり、大量に外国語文を与えられても前後関係から文章がどうまとめられていくか予想しながら(面白い論文なら、どんな意表を突かれるかワクワクしながら)読み解けるものだったりするのです。

 

つまり、速読力とは

まず文法。これを知らないと一文すら読み間違える。語学力の世界。

 

で、背景知識。特に、所詮大学受験レベルの文章ならあまりにも先鋭的すぎる論文は出しにくい。常識への反論(とは言うがあまりにも陳腐化してる話題で、興味を持っている受験生なら知ってて当然の展開)が精々かな。

これは日常生活においても同様で、新聞だったり論文だったりを毎日読み込んでいれば目の前にある仕事への理解を助けてくれたり、他者の意見を素早く掴むことができたりするよね。これは国語力(他人の意見を誤解なく取り込む能力)の世界。

 

おっちゃんは心配でなりません。

このことを140字で伝えようとするのはあまりにも難しすぎる。

「(試験に直接的な文法問題は出題されないから)文法は勉強しない」みたいなこと言ってた時期あるけど、大丈夫かいな。

個人的な経験では夏期講習が文法を学ぶ最後のチャンスだったと確信しているのだけど、彼が英語長文読解のために構築した学習ピラミッドその頂点は、果たして志望校に届くのだろうか。下地できてない段階で長文読解の講義受講して、その叡智にどの程度触れ、どの程度身に付けることができたのか。

 

自省はしてる?

翻って自身の外国語学習はどうか。

『外国語上達完全マップ』と呼べるフォーマットを、英語用に書かれた本家を参考に抽象化できれば、と野望を抱く。

英語は中高浪大で培った土台がある分マシだけど、韓国語はパッチムでつまづいてたりしてて勉強時間の積み上げが如実に実力に反映されてるんだなと実感しております。

月末は6年ぶりにTOEIC受験するんで今ほとんど英語に時間使ってるんですけど、やっぱ韓国語も学びたい! ですよ。

アレ(韓国語)もコレ(英語)もソレ(ギター製作)も手を着けようとするから何がしたいのか全く見えてこない、と親友人から嗜められる始末。

 

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